今年は厳しかったけども・・・
そして終わった・・・
今年の SUGO 24houer Enjoyment in Race 。 天気予報どおりに雨が降り出し、2日間にわたる長いレース中、ずぅ~っと振り続けた。普通の雨のレースならば、おのずとテンションは下がり続けるのだが、このレースはやはり特別なのだ。
何より、レースの最中でも走っていないライダーとスタッフで繰り広げられるゲームが大切。これらのゲームで好成績を上げなければ、レースをハイペースで走り続けるためのガソリンが足りなくなってしまうのだ。そう、レース成績はライダーの頑張りだけではなく、チーム一丸で勝ち取る必要があるのだ。
今回のレースは、雨のため予選のスペシャルステージを変更し、10分間のタイムトライアル。スタートポジションは殆どレース成績に響かないけれど、それはそれ ! 走るよ彼らは。
異様なテンションを維持したまま・・・
定刻、23日午後15 : 00 にスタートが切られた。もちろん冷たい雨の中だった。
このレースはレース中のホイール交換が出来ない。これはどういうことか・・・
長いレースなので、コースコンディションは刻一刻と変化する。季節は夏ながら雨や霧もありうる。今回のように降り続く雨の場合はレインタイヤを装着したいところだが、「もし」太陽が現れて路面を乾かしてしまったら・・・そうレインタイヤは見る見る消耗してペースを維持できなくなる。慌ててピットイン⇒タイヤ交換の場合、先に触れたレギュレーションの関係で、ホイールからタイヤを剥ぎ取り、そしてドライタイヤへ組み替える必要が出てきてしまう⇒大幅なタイムロス・・・だから状況に応じたチームの作戦や判断がキーポイントとなるのだ。
スタート時、多くのチームは天候の変化でも走れ切れるよう、ドライタイヤを選択してのスタートだった。
この写真は説明しないと理解できないと思う・・・
Stage 1 が終了した 23日深夜。チーム全員参加による「大玉ころがし」。コース1周のタイム上位5チームが、レースで使えるガソリン「1 リットル」ゲットできるとあって、こちらの想像以上に真剣。「俺たち、レースをしに来たのに何で深夜、ボールをコロがさにゃならんのだ!」というゴモットモな意見を聞き流し、スタートの火蓋は切られていた。
写真を見れば分かるが、当然雨は降り続いている。各チームのクルー達は、それぞれコースに散りばり、バトン・・・いや、大玉に見立てたバランスボールを追い続けたのだった。ボールの使用方法は誤ってはいるが・・・
今回の参加チームには、東京の消防庁勤務の現役消防署員で構成された参加もあり、この体力勝負の最高記録をマークした。これは東京都民にとって?大変心強い事であろう・・・。(Stage1 は夜勤明けで参加のためか、ボロボロだったが・・・)
今回は時折強く降る雨に見舞われ、特にStage2 ではコースのいたるところの排水が追いつかず水没気味となっていた。コース無線では安全性の確認作業を何度も行い、危険性が出る場合はレッドフラッグで中断も想定していたほどだった。
23日PM15:00 にStage1がスタートし、深夜を経て Stage2 のチェッカーが 24日PM15:00。長いレースを終え、参加チームを称える旗が振り下ろされた。各チームとも厳しいレースだったが、数々の苦難を乗り越えて全車完走♪ それぞれの満足感は最高潮だったことは、みんなの笑顔から理解できた。
レース終盤、レースも残り2時間を切るくらいになって、トップと2位が同一周回の7 秒差 ! というドラマもあり、白熱したレースはコースのいたるところで繰り広げられた。そんなレースを制したのは、ゼッケン 7 番のチーム。改めてレースへ向けての準備や作戦の大切さを知らしめたと言えるかも知れない・・・。
それ以上に、「ルールとマナーが最優先されてこそ楽しむ事が出来る」というモータースポーツの根底を全てのチームが理解してくれていることに感動した。これはこのレースが老若男女問わず同じルールで没頭できるモータースポーツであり、今回のような厳しい状況下でも大きな事故なく全車完走出来た事が証明していると思う。 みなさんありがとう・・・。
最後に、このレース開催直前に協賛を頂いた「MOTUL オイルのテクノイル・ジャポン」さん。そして当日レーシングコースで行われていた全日本ロードレース選手権パドックから、わざわざ参加者へ向けての協賛品を届けてくださった「アライヘルメット」さん、ありがとうございました♪ 参加者と主催者のスポーツランドSUGO、そしてレースをサポートしてくださる関係企業の方々、皆さんのご協力があってこそ初めて感動が味わえました。 本当にありがとうございました。
あぁ ! 付け加えておきます。このレースは観戦型ではありません ! 参加型です♪ 参加しなくてはこのレースの面白さや難しさは分かりませんよ。次回こそは是非ご参加を・・・
そしてまたいつか・・・