先日、取材で出かけた。古い町並みは、時間というものを錯覚させる魅力もある。
出た・・・ニグロ。その昔、先輩が好んで使っていた愛称だ。どんな髪型なんだろう?・・・と改めて調べて見ると、以下がヒットした。
注*Wikipediaより
ネグロイド (Negroid) は、人種のひとつ。黒人、黒色人種などとも言われる。ラテン語のnegro(ネグロ、黒)に由来するが、英語風にニグロイドともいう。
このことから、恐らく黒人によくあるグリグリに巻かれたパーマのことなんだろう。何となく差別用語ギリギリのような気もするが、これも時代の流れと言うものなんだろう。詳しくは知らないが、今でもそんな髪型は「あると思います!」
ウロウロしていると、アリーナに停泊・・・いや沈没気味・・・いや、どう見ても沈没済みの漁船らしき物体が目に付いた。その日は雨が降りそうで降らないドンよりとした日だったせいか、とても寂しげで悲しく映った。恐らくここで随分長い時を過ごしているのだろう。藻や海藻がびっしり張り付き、海面下の船内には魚も住み着いているだろう。これも随分長く止まってしまった時間のように錯覚してしまう光景だ。
この写真は説明しないと理解できないだろう・・・
これはイカ。本来ならば天日干しされるのだが、先に触れたようにこの日はドンより曇り。少々干した程度では本来の出来は期待できない。ということで、マシンの登場である。
電気モーターで回転させる洗濯物干し・・・を、イメージしてもらえれば良いだろう。かなりの回転数でグリッグリッに回されているイカたちであった。もちろん焼き立てを頂いた。旨い・・・特に足先に行けば行くほど旨味が凝縮されていて、このマシンの威力はただ者ではなかった。というのは全くのウソだけど、こういったアイデアが日本人の持つ「物作り」のルーツだと確信している。きっとここに至るまで、いくつものバージョンアップがされたはずだ・・・。
そして参ったのはコイツ。もちろん動いている状態・・・たぁ~いたい。(注*痛い痛い)
透明でコリッコリッなのは新鮮な証拠だけど、問題は味。甘いのだ♪ しかも噛めば噛むほど。あまりにも美味しいので飲み込みたくないくらい。でも大勢で行ったから、お皿には大量に盛り付けられていることに気を良くし、大胆な行動にも出てみた。
その通り! 箸先を水平から約7.5度下げて持ち、右利きの場合は右から左へ静かにスライドさせる。その時気をつけるのは、身に深く箸先を入れすぎないこと。あくまでも優しく・・・
するとソーメン状にカットされたイカの身が、大漁に絡みつくよう捕獲される。それをおろしたてのワサビが溶け込んだタマリ醤油に付け、一気に一口で戴く。「旨い!」
当然だが、他の連中からは非難剛剛である。(あぁ剛君は拠所ない事情で食べられなかったんだ)
日本国内だってまだまだ知らない地ばかり、旨い食べ物もたくさんあるし、食べ歩きツーリングもイイよね。寒い地方では不可能だけど、関東~西ならば年内は大丈夫だろうから、少しのんびりと出かけてみようか。