何が? って、レストア途中で止まっている「この子」。SDR っていう超マニアックな奴。
「もうこんなバイクはメーカーじゃ絶対作れない」と思うので、まだ何とかパーツが手に入るうちにキチンと走るようにし、手元においておきたいと思った。
コイツとは今まで縁が無かった・・・87年頃、生活の全てがレース中心(今でもバイク中心は変わらんが)で、選手権や練習、そしてテストと走ってばかり。世の中はバイクブーム真っ只中で、レーシングバイク・レプリカがワンサカ走っていた。そんな時代に出てきたSDRは、走る為だけに特化した異端児で、走ること意外の余分を全て排除し、軽量と均整の取れたスタイルが魅力的だった。もちろんそんなコイツが気になってはいたものの、当時は手に入れる余裕なんて無く、いつしか自分の意識や記憶から遠のいていた。
ところが昨年、ヤマハ発動機㈱本社横に隣接するコミュニケーションプラザ
http://www.yamaha-motor.co.jp/profile/cp/index.html
の展示エリアに、綺麗にレストア? されたコイツを見かけた・・・いや見かけてしまった ! そのとたん、その当時の思い出が沸き返り、縁が無かったけどズッと諦めていた何かが行動を駆り立てた。 20年以上も前の、しかも一瞬だけリリースされただけのバイクなので、程度の良い物は皆無。色々調べていくと、現在ではマニアの間で大切にされているモデルであることもわかってきた。が、やはりレストアとなると、それなりの「覚悟」も必要・・・そんなに時間が取れないし、時間が経つにつれて「この思い」は現実から更に遠のくのは分っていたから悩んだ。
結局知り合いを通して無事? 手に入れる事となったが、少しずつバラし始めると出てくる出てくる20数年の年月・・・そう痛み具合は想像以上!! 結局ビス1本まで全てバラバラとなり、錆処理からリペアパーツの算段、ペイントと、これまた30年くらい前にやっていた作業を思い出し、あれこれとアイデアを搾り出すこととなった。
先日やっとエンジンを掛ける事が出来た。これからズッと乗り続けられるよう、それなりの対策やチェックに時間を掛けている。そして当然ながら足りないものもある。思いを馳せた20数年前のバイクに、今現在のクオリティなどでアップグレードしたいところもたくさん出てきた。いろいろ考えていると、暫くは完成することはなさそうだ・・・
そろそろ登録してナンバー取得しておこうかな??