そしてボクは途方にくれる
やっと登録した。
そして・・・VOX に BOX を付けた。何せこのスクーター、Arai のジェットヘルメットがシート内に入らないので、ある意味仕方なく。
取り付けには慎重を期したが、基本的には取り付け不可だと思う。シート全体の剛性が足りず、重量物には向かない。基本的には駐輪する時のヘルメット保管場所みたいな使い方に徹することにした。
取り付けしていて思い出したコイツの存在・・・
http://www.honda.co.jp/collection-hall/2r/457.html
スクーターのシート内にメットイン !! 当時としては画期的なアイデアだったが、どうもデザインに無理があって人気は出なかった。が、そのアイデアだけは今では当たり前となっている。そんな先駆者だった。box'n とは、わかり易いネーミングだとは思うが・・・
http://video.aol.com/video-detail/yamahaboxn-1986/1431951523
この頃のスクーターのエンジンレイアウトは、シリンダーが直立していたからだと思うが、シート下のスペースがなく、仕方無しにこんなデザインとなったのだろう。今では殆どのエンジンは前倒し形状なので、スペースが確保し易いはず。こんなアイデアが時代を変えていくものなんだな・・・。
ヘルメットといえば、ヨーロッパモデルのスポーツバイクにはヘルメットホルダーが存在しない。理由は簡単、バイクにヘルメットを置いておくと、間違いなく無くなる ! セキュリティーを考えると、必ず手持ちするべきなんだ。日本は比較的安全かもしれないが、こんな治安は他国では皆無といって良いほど。高価なヘルメットこそ大事にしたいものだね。
しかし、逆輸入モデルを日本で乗る場合、やはりヘルメットホルダーは欲しい。
http://www.webike.net/sd/1512082/100011001122/
宣伝する気は無いが、知らない人も意外といたりする。まぁ個人的には、バイクから離れる時、ヘルメットは持ち歩くようにしている。やはり心配だし、イタズラされたり、雨が降ったりで内装にダメージを負うのも嫌だから・・・。
ヘルメットで言えば、出張する際の手荷物としても、ヘルメットだけは手持ちにしている。もちろん海外移動でも・・・誰がどんな扱いをするか分らないし、もし手元に戻らなかったら仕事にならない。だから自分の目の届かないところへ置く気にはなれないのだ。その理由の本意は、何度も命を守ってくれたヘルメットを、決して粗末に扱いたくない ! という心理が一番かもしれない。
25年以上、ヘルメットのペイントをお願いし続けている。その昔、急遽グランプリ参戦が決まった時、シーズン開幕の忙しい時期に無理して数個まとめてペイントしてもらった。凝ったデザインだったので、時間の無い中、本当に大変だったと思う。そのひとつひとつに作者の思いが込められ、同時に急遽徹夜で作ってもらったレザースースも手持ちで飛行機に乗った覚えがある。多くの人に支えられ、決してひとりでスターティンググリッドに並んでいるのではない ! と、その時改めて感じた。それ以来「作品」と読ばせて頂いている。
話が飛んだが、いろいろな製品作りには、多くの人の思いが込められており、そういうバックグラウンドを踏まえると粗末に扱えないハズなんだね。ただし、中にはテキトーに作られていたり、明らかにコピー品っぽかったり、そして軽薄であり得ないような作りの場合は気持ちが入らない・・・例えば爪楊枝やマッチ棒など、1回こっきりで使い捨ててしまうようなものならば仕方ないが、本来は良い製品を吟味し、そして作り手に失礼の無いように末永く使いたいものだと思う。
で、VOX にBOX を付けてしまって、Vox'n になってしまったが、これはデザイナーの意志に反する行為だと思っている・・・ごめんなさい。でもね~、お気に入りのヘルメットだけはキチンとメットインしたかったのよ~。