信じられない光景
東北地方を襲った壊滅的な被害。被害を受けた方々の心情を察すると、掛ける言葉もありません・・・まだ不明者が多く、問題も解決できていない状況ではあるものの、何よりしっかりと前を見て、日本中が協力し合って今後の復興へ向けて頑張って欲しいと願っています。
地震が起きた時、ちょうど作業中だった。ここのところ忙しく、次から次へと業務に追われていた為か? 「ゆらゆら」と目眩に感じた。しかも今までないほどの目眩で、長時間、一往復2~3秒間くらいにゆっくりしたもので、その瞬時に思ったのは「早めに病院へ行かなくっちゃ・・・でもなんて説明すりゃいいんだろう?」だった。
その時ラジオをつけていた。するとDJが慌しく地震発生を告げた。「目眩じゃなかったんだ・・・」。今度はテレビをつけた。大きな地震である事の速報が流れたのを確認し、急ぐ作業を続けていた。
次に映ったのは衝撃的な映像だった。
それは仙台の南、名取市の海岸付近に広がる田園を映す、上空ヘリコプターからの LIVE 映像。そして信じがたいことに田園を駆け上がり、田畑、民家、道路をも飲み込む、泥水と瓦礫で武装した津波だった。
「ウソだろ!!」信じられない状況に、まるで現実じゃない映像に思いたかった。逃げる車、追いかける津波・・・「逃げろ!! そっちじゃない!!」自然と叫んでいた。
同時に「平塚さん ! 逃げて !! 早く ! 早く !!」。
つい先日、先輩の平塚庄治さんと 20 年振りくらいに電話で話をしたところだった。その平塚さんの家は、名取市から南へ 10km 程度 のところにあり、ヘリコプターからの光景は、まさしくその周辺ソックリだった・・・
事態が深刻なのは簡単に想像が付いた。そのエリア周辺は何度も行った事があり、海からの距離や立地条件など知っている。そこへ想像を絶するほどのエネルギーを持つ津波の襲来・・・目を覆う LIVE 映像により、とても複雑な心境に陥らせた・・・
その後はテレビからの情報どおり。
よく覚えていないが、暫く経った翌日だったかも知れないが、電話の混乱は当然・・・と、知りつつ、恐る恐る先輩の携帯に電話してみた。が、コールすらしない。名取市の知り合いにも電話してみた。が、これも接続不能・・・心配がドンドン増していった。
個人レベルではどうする事もできないもどかしさ、実態がどうなっているかすらも分からないまま、ただただテレビからの情報に見入るしかなかった。
今何をするべきか?
膨大な規模での被害は間違いないが、知り合いの安否を確認するという個人レベルで行動しても、何も解決は出来ない。むしろそういう行動が事態を混乱させるのも理解できる。いまはジッと、来るべきタイミングで支援できるよう準備しておくしかない・・・と、思った。
地震から3日が過ぎようとした頃、避難所にいる平塚さんから友人のところへ連絡が入った。「家族全員無事でいる」と、良かった・・・涙が出た。しかし逃げ切れなかった人たちも大勢いた訳で、そう思うと全てに安堵出来たわけでもない。なにかやり切れない思いがまたやって来た。
各所でスポーツイベントの中止や延期が発表されている。色々な思い、立場が変われば見方も変わるものだが、見る者に感動や興奮を与えるエキサイティングなスポーツは、開催に慎重を成らざるを得ない。しかし、見方を変えれば前向きにいられるため、気持ちをポジティブに持つことが出来たりする切っ掛けにもなる可能性を秘めていたりする。これらは全く逆の捕らえ方。
また全ての経済活動を自粛することは、日本全体の経済活動も縮小してしまう事から、国として復興を目指すのならば、被災していない多くの人が経済活動することは間違ってはいない。これも見方が別方向からの考え。何を正当と捕らえて行動に移すか? は簡単ではない。
ただし、東京より西、関西方面となれば、今回の震災による直接的なダメージは高くない。むしろ西から多くの支援活動を期待したいものではないだろうか? もちろん日本国全体として復興を目指すのならば・・・
色々なことを考えても、全てをパーフェクト、円満な解決は不可能であるが、今は全ての者が、効率的に協力し合う事が最も重要なのだと思う。
そこで、震災の影響が少なかった地方で、各種スポーツイベント、催し物などを今回の震災チャリティーイベントとして開催してはどうなんだろう? モータースポーツだけでなく、野球やサッカー、マイナーなスポーツ、音楽イベントやパーティーだって何だって、とにかく全て。本来予定されていたイベントを中止にするのは大変なことでもある。しかし開催したところで、プレーヤーもオーディエンスも本来のテンションでいられないのも事実。だったら最初から目的をチャリティーとし、収益全てを義捐金に当てる。それであれば内容はとても充実したものになるし、社会の為にもなるのではないだろうか?
とにかく、凹んでばかりはいられないという事。現実を現実と受け止め、この先を「どうしていく為に」、「今何をするべきか?」を真剣に考え、ギスギスした最近の日本が、本来の夢や輝きのある日本に戻る切っ掛けとなれば良いのに・・・と思う。
今は何より、災害を受けた方へ御見舞い申し上げます・・・
そして残されたもの同士で必ずや復興を成し遂げましょう !!
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